2015年11月
午前中は何やかんやボディガードで変更問題でせわしなかったが、午後は新たに我々のボディガードとなったシャビールと一緒にサトパレ湖に行く。
サトパラ湖とは、スカルドゥの南に位置する標高2,684mの湖とのこと。
最初は町から我々は4㎞ほどを歩いてサトパラ湖を目指そうと思った。
が、やはり乗せてくれる車があるなら乗りたいなと思い、歩きながらヒッチハイクをすると意外とすぐに近くまで行ってくれるジープが通ったので乗せてもらうことになった。
ボディガードのシャビールも一緒に乗り込む。
軍人のシャビールが民間人のジープにギュウギュウになりながら乗るという姿はとても面白い絵だった。
20分ほど、周りに何もない道を走ると湖の手前に到着した。
天気が悪いので湖の色がさえない。晴れていればもう少し綺麗な湖らしい。
先の方に綺麗な集落が見えるのでそこまで行こうと思った。
ここからは1.5kmくらいかな、歩いていくことになる。
遠くから見るととても綺麗な集落だ。早く行って見てみたい。
革靴のシャビールが躊躇しているので、私は「ここで待っていてもいいよ。1時間位で戻ってくるから」と言うと、シャビールはコクっと頷いた。
そして、私はこんな何も無い所に一人で待っているのは酷だなと思い、リュックからペットボトルの水を出し「この水を持っていていいよ。好きに飲んで。」と彼に渡した。
彼は最初は受け取ったが、私が行こうとすると、やはり悪いと思ったのか、水を返してきた。
歩き始めて1分位すると、やはり護衛としての職責からか、後ろからシャビールも歩いて追ってきた。
3人で数分歩いていると、なにやら後ろの方にジープが止まったのが見えた。
こんな田舎に観光客がくるのは珍しいなと思い、見ているとどうやら車から出てきたのはアジア人のようだった。
しかも、そのいで立ちと声の騒ぎ方から、明らかに韓国人風の人達だった。
超カラフルな服を着ているおばちゃんと質素な服を着ているおじちゃん2人だったからすぐに韓国人だと私は気づいた。
しかし、韓国人のサニは、「中国人か韓国人っぽいわね」と言った。
いやいや、韓国人でしょどう見ても、認めたくないんかなと思ったが言わなかった。
中国人は中国人の特徴があるから私はすぐ分かる。
気になった彼女は「ちょっと行ってくるわ」と言い、一行に向かった。
すると遠目にも、合流した彼女らの会話が盛り上がっているのが分かった。やはり韓国人だったようだ。
彼女は私達を手招きするので、私達は歩いて向かった。
合流すると、やはり彼らは韓国人の旅行者で、一組はイスラマバードの韓国大使館で働いていたらしい韓国人とその奥さん。
もう一人の男性は仕事でパキスタンの首都イスラマバードに住んでいる韓国人のビジネスマンで、その2人をアテンドしているらしい。
そしてもう一人いる胡散臭い男は韓国語が喋れるパキスタン人の観光ガイドだった。
全員40代半ばから50代半ば位の大人の人達だった。
韓国人夫妻の旦那さんがオペラを趣味でやっているらしく、奥さんが「ここで歌ってみたら」みたいな事を言い、この見晴らしの中、とても大きな声でオペラを歌いだした。
しばし、オペラを聴く我々。
周りに何もないため、とても声が良く響き、本人も気持ちよさそうに歌っている。
30秒くらい歌い、みんなでパチパチと拍手をした。
サニによると、彼らは今日これからスカルドを観光するらしく、一緒にどう?と誘われているとのこと。
私は正直、「嫌だな~」と思ったが、サニが乗り気の為、断ることはできなかった。
なぜ嫌なのかは、気を遣わないといけないから。
彼らの車に乗せてもらうという事はそれなりに申し訳なくしないといけないから。
そして案の定、ジープは狭く私とシャビールは荷物置き場に変な体勢で乗ることになった。
そしてこっからは車にただ乗っていただけなので、どういう道のりで進んだのかは覚えていないが、彼らの行きたいところに行ったのだろう。
あの集落には行かずに、そこから車で走って仏像の壁画が描かれた大きな岩遺跡を見に行った。
特にスカルド周辺の観光地などを調べてきていなかったのでこの様な遺跡があるとは意外だった。
パキスタンの北部は完全に仏教とはかけ離れた場所で仏教の雰囲気も感じ取ったことがないので、このエリアで仏画があるというのは正直驚いた。
聞くとどうやら仏教伝来時代、まだこのエリアに仏教が伝わっていた頃に残された名残のようなものらしい。
数枚の写真を撮り、次は一旦、スカルドゥの町に戻ることとなった。もう完全に彼らの成すがままだ。
車で数十分かけスカルドゥの町まで戻ってきた。
時刻は15時頃だったが、ここで遅めのランチを食べるらしい。
食事は彼らの宿泊している良いホテルの中のレストランで食べるらしい。
我々が宿泊しているホテルより当然グレードが上のホテルで小ぎれいだ。
3階建ての小じんまりしたホテルだった。
そこで彼らが何かを適当にオーダーした。
ご馳走してくれるのだろうとは思っていたが、一応勝手に席に座る訳にもいかないので、言われるまで待っていたら、案の定「どうぞどうぞ座って」と言われたので私もご馳走にありつくことになった。
護衛のシャビールも食べていいものかどうか分からずレストランの隅の方に一人で立っていた。
私がご馳走するわけではないので、「座りなよ」とも言えずにいたら、案の定「あなたもどうぞどうぞ」とシャビールも席に着くように言われて私はホッとした。
料理はおいしかったが。
ただ、めんどくさいのが、プレートから料理を自分の皿によそっていったら、サニが「他の人のもやりなさい」みたいなめんどくさい事を私に小声で言ってきた。
はい、でたー。
こういうのが嫌なんだよな。
なんか気を遣って他の人達によそわないといけないとか、そういうのが嫌だから本当は自分でお金を払って自分が好きな物を好きなタイミングで好きな場所で食べたいのだ。
しかも、この場は彼らがご馳走してくれる訳だから、私がよそうのはおかしくないか?
韓国のルールは知らんけど日本だったら、ご馳走をする側がよそったりするので、ご馳走される側が勝手に「もっと食べなよ」とか仕切ってよそったりしたら変だと思うのだが、、、
韓国のルールは分からんがとにかく私は自分の分しかよそわなかった。
そしてご飯を食べ、次は16時に出発するとのこと。
約30分後に駐車場で待ち合わせらしい。
車に乗り込む際にサニが私を手招きし「彼らにご馳走様」って言いなさい。とかまた変な事を言ってきた。
そして「韓国語でこういうのよ」と言って韓国語の「ご馳走様」を無理やり教えられた。
いや、ご馳走になったから良いんだけどさ、私もタイミングを見て言おうとは思ってたしね。
だけど子供じゃないんだからさ、わざわざ「言いなさい」とか言われると何かムカついてくるよね。
しかも韓国語で言えとかさぁ。
そういうのが嫌だから付いてきたくなかったんだよな~と思いながらも一応韓国語でタイミングを見て彼らに「ご馳走様でした」とは言ったけどね。ふん。
そしてまた車に乗り込み、今度は町のすぐ近くの高台にあるカラポチョ・フォートという旧王宮に史跡に行くようだ。もう成されるがままだ。
結構上の高台にあるので、一歩一歩ゆっくり登っていくとスカルドゥの渓谷とそこに形成されている町がとてもよく見える。
インダスブルーの川もとても綺麗に映えていた。
フォートには入場料が150rp(150円程度)かかるが、おじさんが我々全員の分を買ってくれた。
お金を払おうとしたがいいと言われた。
後でサニに聞いたが韓国はこういうおもてなし文化があるようだ。
フォートは中にも入ったが特に石の建造物という質素な感じ以外はあまり記憶にない。
とにかく景色が良かった思い出が強い。
スカルドゥの町が一望できる。
我々のホテルもこの景色のどこかにあるはずだが、方向音痴なのでどこかは私には見当もつかない。
また一歩一歩高台から降り、帰りは我々のコンコルディアホテルまで車で送ってもらって帰った。
まぁまぁ色々と観光できた一日だった。
サニは数日後にまた一緒に出掛ける約束をしたらしい…。おいおい。
午前中は何やかんやボディガードで変更問題でせわしなかったが、午後は新たに我々のボディガードとなったシャビールと一緒にサトパレ湖に行く。
サトパラ湖とは、スカルドゥの南に位置する標高2,684mの湖とのこと。
最初は町から我々は4㎞ほどを歩いてサトパラ湖を目指そうと思った。
が、やはり乗せてくれる車があるなら乗りたいなと思い、歩きながらヒッチハイクをすると意外とすぐに近くまで行ってくれるジープが通ったので乗せてもらうことになった。
ボディガードのシャビールも一緒に乗り込む。
軍人のシャビールが民間人のジープにギュウギュウになりながら乗るという姿はとても面白い絵だった。
20分ほど、周りに何もない道を走ると湖の手前に到着した。
天気が悪いので湖の色がさえない。晴れていればもう少し綺麗な湖らしい。
先の方に綺麗な集落が見えるのでそこまで行こうと思った。
ここからは1.5kmくらいかな、歩いていくことになる。
遠くから見るととても綺麗な集落だ。早く行って見てみたい。
革靴のシャビールが躊躇しているので、私は「ここで待っていてもいいよ。1時間位で戻ってくるから」と言うと、シャビールはコクっと頷いた。
そして、私はこんな何も無い所に一人で待っているのは酷だなと思い、リュックからペットボトルの水を出し「この水を持っていていいよ。好きに飲んで。」と彼に渡した。
彼は最初は受け取ったが、私が行こうとすると、やはり悪いと思ったのか、水を返してきた。
歩き始めて1分位すると、やはり護衛としての職責からか、後ろからシャビールも歩いて追ってきた。
3人で数分歩いていると、なにやら後ろの方にジープが止まったのが見えた。
こんな田舎に観光客がくるのは珍しいなと思い、見ているとどうやら車から出てきたのはアジア人のようだった。
しかも、そのいで立ちと声の騒ぎ方から、明らかに韓国人風の人達だった。
超カラフルな服を着ているおばちゃんと質素な服を着ているおじちゃん2人だったからすぐに韓国人だと私は気づいた。
しかし、韓国人のサニは、「中国人か韓国人っぽいわね」と言った。
いやいや、韓国人でしょどう見ても、認めたくないんかなと思ったが言わなかった。
中国人は中国人の特徴があるから私はすぐ分かる。
気になった彼女は「ちょっと行ってくるわ」と言い、一行に向かった。
すると遠目にも、合流した彼女らの会話が盛り上がっているのが分かった。やはり韓国人だったようだ。
彼女は私達を手招きするので、私達は歩いて向かった。
合流すると、やはり彼らは韓国人の旅行者で、一組はイスラマバードの韓国大使館で働いていたらしい韓国人とその奥さん。
もう一人の男性は仕事でパキスタンの首都イスラマバードに住んでいる韓国人のビジネスマンで、その2人をアテンドしているらしい。
そしてもう一人いる胡散臭い男は韓国語が喋れるパキスタン人の観光ガイドだった。
全員40代半ばから50代半ば位の大人の人達だった。
韓国人夫妻の旦那さんがオペラを趣味でやっているらしく、奥さんが「ここで歌ってみたら」みたいな事を言い、この見晴らしの中、とても大きな声でオペラを歌いだした。
しばし、オペラを聴く我々。
周りに何もないため、とても声が良く響き、本人も気持ちよさそうに歌っている。
30秒くらい歌い、みんなでパチパチと拍手をした。
サニによると、彼らは今日これからスカルドを観光するらしく、一緒にどう?と誘われているとのこと。
私は正直、「嫌だな~」と思ったが、サニが乗り気の為、断ることはできなかった。
なぜ嫌なのかは、気を遣わないといけないから。
彼らの車に乗せてもらうという事はそれなりに申し訳なくしないといけないから。
そして案の定、ジープは狭く私とシャビールは荷物置き場に変な体勢で乗ることになった。
そしてこっからは車にただ乗っていただけなので、どういう道のりで進んだのかは覚えていないが、彼らの行きたいところに行ったのだろう。
あの集落には行かずに、そこから車で走って仏像の壁画が描かれた大きな岩遺跡を見に行った。
特にスカルド周辺の観光地などを調べてきていなかったのでこの様な遺跡があるとは意外だった。
パキスタンの北部は完全に仏教とはかけ離れた場所で仏教の雰囲気も感じ取ったことがないので、このエリアで仏画があるというのは正直驚いた。
聞くとどうやら仏教伝来時代、まだこのエリアに仏教が伝わっていた頃に残された名残のようなものらしい。
数枚の写真を撮り、次は一旦、スカルドゥの町に戻ることとなった。もう完全に彼らの成すがままだ。
車で数十分かけスカルドゥの町まで戻ってきた。
時刻は15時頃だったが、ここで遅めのランチを食べるらしい。
食事は彼らの宿泊している良いホテルの中のレストランで食べるらしい。
我々が宿泊しているホテルより当然グレードが上のホテルで小ぎれいだ。
3階建ての小じんまりしたホテルだった。
そこで彼らが何かを適当にオーダーした。
ご馳走してくれるのだろうとは思っていたが、一応勝手に席に座る訳にもいかないので、言われるまで待っていたら、案の定「どうぞどうぞ座って」と言われたので私もご馳走にありつくことになった。
護衛のシャビールも食べていいものかどうか分からずレストランの隅の方に一人で立っていた。
私がご馳走するわけではないので、「座りなよ」とも言えずにいたら、案の定「あなたもどうぞどうぞ」とシャビールも席に着くように言われて私はホッとした。
料理はおいしかったが。
ただ、めんどくさいのが、プレートから料理を自分の皿によそっていったら、サニが「他の人のもやりなさい」みたいなめんどくさい事を私に小声で言ってきた。
はい、でたー。
こういうのが嫌なんだよな。
なんか気を遣って他の人達によそわないといけないとか、そういうのが嫌だから本当は自分でお金を払って自分が好きな物を好きなタイミングで好きな場所で食べたいのだ。
しかも、この場は彼らがご馳走してくれる訳だから、私がよそうのはおかしくないか?
韓国のルールは知らんけど日本だったら、ご馳走をする側がよそったりするので、ご馳走される側が勝手に「もっと食べなよ」とか仕切ってよそったりしたら変だと思うのだが、、、
韓国のルールは分からんがとにかく私は自分の分しかよそわなかった。
そしてご飯を食べ、次は16時に出発するとのこと。
約30分後に駐車場で待ち合わせらしい。
車に乗り込む際にサニが私を手招きし「彼らにご馳走様」って言いなさい。とかまた変な事を言ってきた。
そして「韓国語でこういうのよ」と言って韓国語の「ご馳走様」を無理やり教えられた。
いや、ご馳走になったから良いんだけどさ、私もタイミングを見て言おうとは思ってたしね。
だけど子供じゃないんだからさ、わざわざ「言いなさい」とか言われると何かムカついてくるよね。
しかも韓国語で言えとかさぁ。
そういうのが嫌だから付いてきたくなかったんだよな~と思いながらも一応韓国語でタイミングを見て彼らに「ご馳走様でした」とは言ったけどね。ふん。
そしてまた車に乗り込み、今度は町のすぐ近くの高台にあるカラポチョ・フォートという旧王宮に史跡に行くようだ。もう成されるがままだ。
結構上の高台にあるので、一歩一歩ゆっくり登っていくとスカルドゥの渓谷とそこに形成されている町がとてもよく見える。
インダスブルーの川もとても綺麗に映えていた。
フォートには入場料が150rp(150円程度)かかるが、おじさんが我々全員の分を買ってくれた。
お金を払おうとしたがいいと言われた。
後でサニに聞いたが韓国はこういうおもてなし文化があるようだ。
フォートは中にも入ったが特に石の建造物という質素な感じ以外はあまり記憶にない。
とにかく景色が良かった思い出が強い。
スカルドゥの町が一望できる。
我々のホテルもこの景色のどこかにあるはずだが、方向音痴なのでどこかは私には見当もつかない。
また一歩一歩高台から降り、帰りは我々のコンコルディアホテルまで車で送ってもらって帰った。
まぁまぁ色々と観光できた一日だった。
サニは数日後にまた一緒に出掛ける約束をしたらしい…。おいおい。
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